買春禁止法をめざそう
https://news.yahoo.co.jp/articles/367b95e087ecb9f1189dad7a84f1016dc9d3d3ba

生活の自立に至っていない未成年者たちや社会的に自立の道が限られている女性たちに対し、
権力関係を利用して関係を迫り、あるいは金銭の力で性を買う買春は、悪辣な行為だ。

しかし日本では犯罪とされない。
むしろ昨年までは売春者の方が「更生」の対象だった。
法律が改正され福祉が目的となったが、まだ売春を「自由な職業選択」として支持する人々がいる。

 私は江戸時代の遊郭について、その文化の高さに一目置いていた。
しかしそこに生きる遊女に眼を移した時に見えたのは、「家族のため」という社会の圧力を内面化して莫大な前借金に縛られ、命を削る女性たちの姿だった。
権力や経済力の上下関係が固定化された社会に「自由」は存在しない。

 若ければ高い値がつきその後は値段が落ちるだけで、将来の可能性を伸ばす余地などない。
絶えず病気と暴力の危険に晒され何の保障も受けられない。
それは職業とは言えない。女性たちをこれ以上、そこに追いやってはならない。

 フランスが採用している「北欧モデル」のもとでは、買う側が罰せられる。
EU(欧州連合)諸国はそこに向かいつつある。日本でも、運動を起こす必要がある。