「息子の代わりに私が行く予定だった」タイタニック探索ツアーで消息不明の19歳の母が証言
https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20230627-00355353


難破船、タイタニック号の残骸を見に行くツアーで、5人が行方不明だ。その中には親子もいた。

パキスタン出身の実業家で英国籍を持つシャザダ・ダウッドさん(48)と大学生の息子、スールマン・ダウッドさん(19)。

シャザダさんの妻クリスティーン・ダウッドさんは25日、英BBCの取材に応え、行方不明となった潜水艇タイタン号に「実は、自分が乗る予定だった」と告白した。

クリスティーンさんは夫のシャザダさんとこの探索ツアーに参加予定だったが、新型コロナのパンデミックで旅行がキャンセルになった。そのうちツアー参加への気持ちが薄れたようで、「それでスペース(搭乗席)を(息子のスールマンさんに)譲った」。当時の気持ちを振り返り、「2人はずっと行きたがっていたから、私は本当に嬉しかった」と語った。

17歳の長女も含むダウッド一家4人は18日、潜水艇タイタンの出発時点まで、カナダ船のポーラープリンス号で向かった。好奇心旺盛な性格のシャザダさんは、深海ツアーを前に「子どものように興奮していた」そうで、「最後はハグし、冗談を言い合って別れた」と、クリスティーンさんは夫と息子がタイタン号に搭乗する直前の様子を振り返