
徳島県藍住町の元副議長の男が、大麻密売グループへ捜査情報を漏洩する見返りに現金5万円を受け取ったとして、地方公務員法違反などの罪に問われた裁判が大阪地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、藍住町の元副議長・平石賢治被告(46)は2021年から2022年にかけ、交際相手だった元町職員の女と共謀し、大麻密売グループのリーダーに対し、警察の捜査情報を伝える見返りに現金5万円を受け取った、地方公務員法違反と加重収賄の罪に問われています。
検察は「被告が密売グループに捜査情報を伝えるよう仲介したことで、密売グループが大麻の栽培拠点を移し、警察からの発見をまぬがれた」と指摘し、「被告は借金の苦しみから密売グループの金儲けの話に乗ってしまった」と述べました。
この事件をめぐっては、密売グループのリーダーに懲役5年・罰金200万円、元町職員の女に執行猶予付きの有罪判決が、すでに言い渡されています。
平石被告は、町の学校給食をめぐる官製談合事件でも起訴され、徳島地裁ですでに公判が始まっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9479410587610fe97abeed152f883836d0f522ad