警察官の立場を悪用して女性に性的暴行を加えたなどとして強制性交等や強制わいせつなどの罪に問われた
愛知県警機動隊の元巡査長井上陽(のぼる)被告(28)=懲戒免職=の初公判が28日、名古屋地裁であった。

被告は「事実と異なる」などと述べ、起訴内容を否認した。

検察側は冒頭陳述で、被告がツイッターで、交際の見返りに金銭を払ってくれる相手を募集していた被害女性(当時20)と知り合ったと指摘。

この女性に警察官の名刺を見せた上で、「性交に応じなければ捜査する。金銭目的で(被告に)会ったことが親や学校に知られる」
といった趣旨の脅迫をして性交を強いたと手口を明らかにした。

名古屋地検によると、被告は今年4月に名古屋市東区の駐車場の車内でこの女性に性的暴行を加えたほか、
2021年5月にも同市北区の集合住宅で女児(当時8)にわいせつな行為をしたとされる。