「猿之助さんは少し前からセクハラ・パワハラに関する報道が出ることは知っていましたが、ますます意気軒昂に主演舞台に上がっていました。それでも、実際の記事を見て、ご両親は猿之助さんに非常に厳しい態度を取ったのではないでしょうか。誰に叱られることもなく自由に振る舞ってきた“裸の大将”だった猿之助さんは、それに激しく動揺したのでしょう。

父の市川段四郎さん(享年76)は、周囲への配慮を忘れない役者でした。弟子や裏方スタッフらに支えられて興行が成り立っていることを誰よりも理解していましたし、とても温厚な人柄でした。猿之助さんが、厳然たる上下関係を背景に、一門の弟子たちやスタッフらに働いた行為は、段四郎さんには許しがたいものだった。お母さんも同様だったでしょう。

周囲からの特別扱いが普通だった猿之助さんには、陰湿なセクハラ行為を親から叱られることは耐えがたい苦痛だったのではないか。それまで自分の思うままに行動しておきながら、いざ自分が責められる立場に置かれそうになって、睡眠薬を“提供”するという短絡的な思考になったのでしょう」(別の歌舞伎関係者)

https://news.yahoo.co.jp/articles/22cf55fa9d63a64cc96eb0b2d0487ea26269500c?page=2