韓国で28日、国民みんなが1歳から2歳若返った。

年齢の数え方を、同国で長年使われてきた2種類の方法から、国際基準へと変更する新法が施行されたためだ。

この新法により、生まれた時点で1歳とする、伝統的な「数え年」の制度が廃止された。

また、生まれた時は0歳で、1月1日を迎えるごとに1歳年を取る数え方も使われなくなった。

代わりに、誕生日を基準に年齢を重ねていく「満年齢」が採用された。

この変更は、尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領が昨年の大統領選で強く主張。従来の数え方だと「不必要な社会的・経済的コスト」が生じていると主張した。

これまで、保険金の支払いや政府補助の受給資格の決定をめぐって問題が起きてきた。

さらに、例えば2003年6月29日に生まれた人は、2023年6月28日現在で、国際的な制度では19歳だが、前述の計算方法では20歳、「数え年」では21歳になるといった分かりにくい状況が発生していた。

「数え年」では、12月31日に生まれた赤ちゃんは、誕生翌日にはもう2歳になる。

https://www.bbc.com/japanese/66050031