チャイコフスキー国際、最終結果発表 日本人は本選進めず 韓国健闘

 世界三大音楽コンクールの一つとされるロシアのチャイコフスキー国際コンクールが29日に本選を終え、最終結果を発表した。途中、ワグネル反乱の激震に見舞われたが、予定通りに審査を続け、多くの観客が拍手を送った。ウクライナ侵攻の影響で中国の参加者が急増した一方、ロシアと対立する「非友好国」の韓国が健闘した。1日まで入賞者のコンサートがある。

 ロシア人がピアノと声楽(女性)、木管、金管の4部門、韓国人がバイオリンとチェロ、声楽(男性)の3部門で1位を分け合った。日本人はピアノとバイオリンで計7人が参加したが、本選への進出はなかった。

 今年は侵攻を批判する欧米の参加者が8割減となった一方、中国からは6倍に増えた。

 中国からの参加者は「初の国際コンクールをここで演奏できてうれしい」。別の参加者は「会場周辺を散歩し、ロシアの雰囲気も楽しめた」と笑顔を見せた。

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