雄のオオミノガは、口が退化しておりえさを取ることもなく、雌を探して飛び回ります。一方、雌の幼虫は同じ時期にサナギになった後成虫になりますが、成虫の姿は雄とはまったく異なり、ガの成虫らしくありません。 小さな頭と小さな胸、体のほとんどを占める大きな腹部、腹部の中は卵でいっぱいです。そして、驚いたことにハネも足も無いのです。しかも、このガの成虫らしからぬオオミノガの雌は、サナギの殻の先端を押し空けるのみで、体は蓑の中のサナギの殻の中に入ったままです。雌は特有の匂いを出し、雄を誘います。雄はその匂いを頼りに、雌の入っている蓑に飛んできて交尾します。
https://www.tsm.toyama.toyama.jp/_ex/public/wadai/kontyu/no237.htm