SNSを 賑にぎ わせた江ノ電の「罵声動画」。お目当ての車両を撮り鉄たちがカメラを構えて待ち受けていたが、その瞬間、自転車に乗った外国人男性が画角に入り込んだ。大勢の撮り鉄たちが「どけ!」「ふざけんな!」と罵声を浴びせ、なかには「金だろ、金!」と金銭を要求しているように思える声も上がった。

この動画をきっかけに「撮り鉄」はSNSで炎上。グーグルトレンドで11月3日に調べてみると、「撮り鉄」の「過去12か月間」の関連キーワードは2位が「外国人」3位が「江ノ電」だった。ちなみに5位は「狩り」でこちらも物騒なイメージを受ける。

江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市)によると、問題の動画が撮影されたのは8月5日午後11時頃。江ノ島~腰越周辺を古い型の車両が試運転を行っていたときのことだった。動画が拡散すると、問い合わせが相次いだという。読売新聞オンラインの取材にも「正直、この話題を取り上げるのもいかがなものか」と苦言を呈された。そして「管理できない敷地での撮影はモラルに任せるしかない」とも語った。

その後、「撮り鉄」国会議員が書類送検されていたことが報じられると、「再炎上」するなど、撮り鉄たちを巡る論争はSNSで繰り返されている。

そもそも、撮り鉄ってどんな人たちなのだろう。ある鉄道雑誌の編集部に取材を申し込んでも、「アンタッチャブルな領域ですので……」と答えを濁された。ますます疑問は膨らむばかりだ。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20211103-OYT1T50110/
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