【函館便り】関東のホープ・佐々木騎手が自身初の1日4勝!美しい夜の函館競馬場を見ながら

 競馬開催日は馬場開場時刻が1時間早い午前4時半です。今朝も午前4時半に調教スタンドへ。日曜の競馬、来週やその先の競馬へ向け、調教する馬たちが馬場へ入っていきます。助手さん、厩務員さん、調教を手伝うジョッキー、自ら馬にまたがる調教師、調整する馬を見守る調教師の姿。

 金曜の函館は午後から結構な量の雨が降ったと思うのですが、明け方にはすっかり空は晴れていて、函館山がきれいに見えました。

 ヒーローショーをやっていた先週ほどではありませんが、場内には競馬を楽しむファンがたくさん。自分の知人も埼玉県から北海道新幹線で遊びにやってきていて、「函館競馬場、最高だね。天気も最高」と楽しんでいた様子。会心の予想を提供できなかったのは心残りですが…。

 土曜は関東の2年目・佐々木大輔騎手が自身初の1日4勝をマーク。藤岡佑騎手、横山和騎手が2勝ずつを挙げ、メインのTVh杯は断然人気の“北海道巧者”モリノドリームが勝ちました。

 紙面のコラムで推した5Rの新馬戦◎ルージュレベッカは断然人気に応えてデビュー勝ち。木曜朝の取材で昆師にこの馬のことを教えてもらいました。「ゲート試験と今週の追い切りの2本だけ。まだ2本目でこれだけ動けるのは育成牧場の方たちの仕事が素晴らしかったから」と言い、「きょうだいが活躍しているわけではないのにうちの厩舎に入るということで、出資してくれる人たち(東京サラブレッドクラブの出資会員)がいるわけだから。それに応える馬づくりをしていきたい」と。

 自分はヒルノダムールが凱旋門賞に挑戦したときに初めて師に取材させてもらいましたが、昆師の言葉はいつも熱いです。ダービー馬ディープスカイ、短距離王ローレルゲレイロなど、印象に残る名馬を育ててきた昆厩舎。この函館からまた新たな名馬が出てこないか、楽しみです。

 競馬場内のふれあいパドックにはブラストワンピースが来場しています。今夜は湯の川で焼き肉。昨日は五稜郭で海鮮、一昨日はジンギスカン、その前の日もジンギスカン、その前の前の日はおしゃれな炉端焼き…、夜道を月が照らしてくれて、競馬場の前を歩くと、美しいスタンドが浮かんでいます。

 明日、日曜も競馬開催日なので、午前4時半から馬場は開場します。元気に、馬の姿を見に行きたいと思います。【木南友輔】

https://news.yahoo.co.jp/articles/9a89efa7a95d7d1d49dd98b5b5e3b3a04b0009e1