日本人初の月面着陸に向け宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙飛行士候補に選んだ諏訪理(すわまこと)さんと米田あゆさんが3日、岸田文雄首相と首相官邸で面会し、着陸計画を国際協調で成功させたいと意気込みを語った。

 諏訪さんは、世界銀行上級防災専門官としてアフリカの防災対策などに携わってきたと自己紹介。首相が2021年10月の臨時国会での所信表明演説で引用したアフリカのことわざ「遠くまで行きたければみんなで進め」を引き合いに、「宇宙ステーション、月って遠くに行くプロジェクトに関わるので、みんなで行く」と意気込みを語った。

 外科医の米田さんは「子どもたちに夢や希望を持ってもらい、挑戦を応援できる存在に私自身がなりたい」と述べた。

 首相は、日本人飛行士の月面着陸を20年代後半に米国主導の国際月探査「アルテミス計画」で成功させたいとし、「活躍を心から期待したい」とエールを送った。

https://mainichi.jp/articles/20230703/k00/00m/010/211000c
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