エフゲニー・プリゴジン氏が率いるロシアの民間軍事会社ワグネルが、ベラルーシへの事業の移転のため、1カ月間にわたって採用活動を停止することがわかった。プリゴジン氏に関連するSNS「テレグラム」が2日に明らかにした。

ワグネルの従業員のひとりが運営するテレグラムによれば、「特別軍事作戦」への一時的な不参加とベラルーシへの移転のために戦闘員募集の施設を1カ月間停止するという。

ワグネルによる反乱が起きた後、プリゴジン氏やワグネルの部隊がロシアから撤退するための取引について、ベラルーシのルカシェンコ大統領が仲介したと報じられている。

ワグネルは、反乱の前までは、ウクライナ東部バフムートでの戦闘など、ロシアによるウクライナでの戦争で重要な役割を果たしていた。ワグネルによる反乱と、プリゴジン氏が長年にわたるプーチン大統領との関係を断ち切ったことで、プリゴジン氏やワグネルと関係を持つロシアの当局者の将来について、疑問が出ている。

ルカシェンコ氏は先週、独立記念日の演説で、ワグネルに対し、ベラルーシに来て同国の軍隊の訓練を行うよう求めていた。

https://www.cnn.co.jp/world/35206026.html