楽天G、証券子会社が東証に株式上場を申請

林純子
2023年7月4日 16:37 JST
更新日時 2023年7月4日 17:04 JST
楽天グループは4日、楽天証券ホールディングスが東京証券取引所への株式上場申請を行ったと発表した。上場には、日本取引所自主規制法人による上場審査を経て東証から上場承認を得る必要があるため、現時点で上場可否と上場時期について確約されていない。

  楽天Gは発表で、株式上場を通じて楽天証券HDがより自律的な経営視点を持った成長戦略を遂行するとともに、独自の資金調達が可能になると説明している。同社は従来、楽天証券HDの上場準備を進めていることを明らかにしていた。

  楽天Gを巡っては今年4月21日、傘下の楽天銀行が東京証券取引所のプライム市場に上場した。

  楽天Gは前期(22年12月期)決算で過去最大の赤字を計上し、自己資本比率が4%に低下、グループにとって新規株式公開(IPO)など資金調達を利用した財務体質の改善は大きな課題となっていた。


  三木谷浩史社長は2月の決算説明会で、資金調達を確実にするため銀行、証券子会社のIPOを進め、外部資本の活用も検討していくと述べていた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-04/RX9GZ0DWLU6801?srnd=cojp-v2