テロ防止のため、警視庁公安部は4日、東京都足立区のホームセンターで、爆発物の原料となり得る化学物質を店が販売する際の不審者への対応訓練を実施した。

不審な購入者に対する利用目的や身元の確認、警視庁への通報手順などを店と確認。

アセトンや硝酸カリウムなど11品目の化学物質は爆発物の原料になり得るが、ホームセンターや薬局、インターネットなどで入手できる。昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で起訴された山上徹也被告(42)は、ネット情報を基に黒色火薬を違法に製造していたとされる。

警察当局は原料を扱うホームセンターなどの店舗を訪問して身元確認や管理の徹底、不審者への販売自粛などを要請し、対応訓練を各地で行っている。爆発物の製造方法が掲載されたウェブサイトの削除要請にも取り組んでいる。

https://www.sankei.com/article/20230704-XWEY5ZG3ORMS3HPVXAKG26QNFA/