野球界に増殖中の“ネット系コーチ”に振り回される選手たち
…巨人・久保康生コーチが語るデータ活用の利と害「今日伝えたことが、翌日には違っている」

トラックマンなどの計測器具が12球団に行き渡り、いつでも目の前で自分の投げるボールを丸裸にできる。
それはピッチングを進化させていく上で大きな武器になるのは確かだ。

一方でそうしたデータを元に、インターネット上では理想のボール、
理想の投球内容や理想の投手の姿をアドバイスする“コーチ”が出現して、その指導にハマる選手も多い。

その難しさを久保コーチはこう指摘する。

「我々が選手に教えると、そこで選手が自分でサイトを探してきて、あっちこっちで答え合わせをする。
このコーチとやっていることが、本当に正しいのかと、携帯をパッと出し始める。

ただ、入ってくる情報が多くなりすぎて、パソコンが重くなってしまうような状態になっている選手は多いんですよ。
極端に言えば今日伝えたことが、その夜にネットを見て得た知識を取り入れて、翌日には違っている。
本人もまたそういうものを探してしまう」
https://number.bunshun.jp/articles/-/857966