日本社会にトルコの活気 本格料理や菓子店、礼拝堂 人手不足の解体業の従事例が多く…外国人に頼る現状をささえる移民たち

中東のアナトリア半島にトルコ共和国が建国して今年で100年。来日の容易さから埼玉県南部でトルコ少数民族クルド人、名古屋周辺に黒海沿岸のトルコ人らが集まり
、近年、本格的な中東料理店や菓子店、礼拝所が増加している。人手不足の解体業の従事例が多く、外国人に頼る日本社会の一角を占めつつある。

■地震で拡大

「手作りのクルドの羊料理はいかが」。5月下旬、東京都内の難民・移民イベントでクルド人女性、レウシャンさん(29)=埼玉県川口市、仮名=が声を上げた。7年前に来日。支援者と昨年11月から故郷の料理を提供する集いを首都圏で開く。

 トルコからの来日には短期滞在査証(ビザ)免除の仕組みがある。1990年代以降、川口市や隣の蕨市でトルコ政府による迫害を理由とするクルド人が身を寄せ、多くが難民申。
入管施設収容を一時的に解かれた「仮放免」の人々も少なくない。埼玉県のクルド人は約2000人、解体業者は100以上あるといわれ、料理店が急増した。

https://www.zakzak.co.jp/article/20230703-75II3A4645L2JHHA6I4EIXWXGA/