独立系リベラル紙「ノーヴァヤ・ガゼータ」に所属するミラシナ氏は、チェチェン共和国に飛行機で到着後、空港近くで無理やり車から降ろされ、プラスチックパイプで殴られたと説明した。その後、髪の毛をそられ、頭に緑色の染料をかけられたという。同氏に同行していたアレクサンドル・ネモフ弁護士も負傷した。

ミラシナ氏は過去に、同共和国の首長ラムザン・カディロフ氏から殺害予告を受けている。

ミラシナ氏とネモフ氏は、カディロフ氏を批判して亡命した3兄弟の母親に対する裁判を傍聴するためにグロズヌイ空港に降り立ったが、目的は果たせなかった。この裁判では、ザレマ・ムサイエヴァ被告(53)に5年半の禁錮刑が言い渡された。同被告の罪状は、政治的動機に基づくものだと批判されている。

カディロフ氏は2007年以降、チェチェン共和国で権力を握っている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の強力な同盟者であり、ウクライナ侵攻も支持している。一方、国内で超法規的な殺人や誘拐、拷問を指示しているとして批判を受けている。

https://www.bbc.com/japanese/66106174

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