「10年後に読みたい産経新聞は?」 中学生が難題に挑戦 産官学連携教育プログラム発表会

https://www.sankei.com/article/20230705-3IY7JB3EMVNZ5PJOYVNQP7DAUQ

企業から提示された課題の解決策を大阪市立昭和中学校(同市阿倍野区)の3年生の生徒たちが考え、プレゼンテーションする「産官学連携教育プログラム」の発表会が5日、同校で開催され、生徒たちのアイデアに富んだプランが披露された。

プログラムは、生徒が自ら問題を発見し、解決する能力を養うことを目的とした「問題解決型学習」(PBL)の一環で、今回は大阪市教育委員会と連携し、産経新聞社、NTTドコモ関西支社、住友生命保険の3社が参加。それぞれの企業が「10年後の産経新聞の生存戦略を考えよう」「ドコモを中高生の中で一番選ばれる会社にするには」「大阪のまちを元気にしよう」との課題を出した。

3年生約60人が12チームに分かれ、各企業4チームずつが担当となり、自由な発想で解決策を導き出すことに挑戦した。

5月に出前授業がスタートし、これまで4回実施。企業の担当者と対面やオンラインなどで検討を繰り返し、この日の発表会に臨んだ。

同校体育館で開かれた発表会には保護者らも出席。それぞれの企業のブースが設けられ、1チーム10分の持ち時間で、プレゼンテーションや質疑応答が実施された。

産経新聞社の課題に対しては「においのある新聞」を提案。新聞全体に香りをつけるのではなく、においをシールに閉じ込めて、ニュースに合わせてシールをめくることで、より臨場感を感じられる工夫を凝らした。また、「飛び出す絵本型新聞」という提案もあり、サッカーの写真でボールが飛び出すように工夫した模擬紙面も示された。