北海道は4日、北海道開拓の村(札幌市厚別区)で、馬車鉄道のブレーキが利かず、客車格納庫に衝突する事故があったと発表した。乗客7人と乗員2人にけがはなかった。馬は客車と扉の間に挟まれ軽傷を負った。

 指定管理者の道歴史文化財団によると、事故は4日午前10時50分ごろに発生した。施設内の「馬車鉄道発着所」から「旧ソーケシュオマベツ駅逓所(ていしょ)」に向かう約500メートルのコースで、終盤の緩い下り坂でブレーキが掛からず、駅逓所の先にある格納庫と衝突した。

 ブレーキには使っているうちに擦り減る鉄製のブレーキシューが用いられており、擦り減った分の調整が不十分だったことが事故の原因だった。同財団は再発防止策を盛り込んだ報告書を道に提出する予定で、運行は当分見合わせるという。

https://mainichi.jp/articles/20230706/k00/00m/040/009000c