【AFP=時事】仏共和党の有力上院議員、ブリュノ・ルタイヨー(Bruno Retailleau)氏が5日、警察による北アフリカ系少年の射殺事件に端を発した暴動をめぐり人種差別的な発言をしたとして、批判の矢面に立たされている。

 ルタイヨー氏はラジオ局フランス・アンフォ(Franceinfo)の番組で、暴動の参加者について、「確かに彼らは公的にはフランス人だ。ただ残念ながら(移民)2世、3世だ。自分たちの民族的ルーツに回帰しているようだ」と語った。

 発言は、ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相が前日議会で、暴動参加者に黒人や北アフリカ系が多いことに関し、暴動が発生した先月27日以降に拘束された抗議行動参加者の90%は「フランス市民」だと証言したことを踏まえたもの。

 ルタイヨー氏は参加者を「野蛮人」などと差別的な表現で非難した。

 これに対し左派のマチルド・パノ(Mathilde Panot)議員が「浅はかな人種主義」と反発するなど、批判の声が広がっている。

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