松尾潔氏が明かす「スマイルカンパニー契約解除の全真相」
弁護士を通じて山下達郎・竹内まりや夫妻の“賛成事実”を確認
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12136-2430013/

書き起こし記事がYahoo!ニュースになって配信されたのが翌16日。
それを読んだ小杉周水SC社長に本社オフィスに呼び出されたのが18日。
理宇造氏の長男の周水くんは作曲家の顔を持ち、ぼくにとっては親しい後輩でもある。
付き合いも家族ぐるみだ。
彼は、こんなことで松尾さんと向きあいたくはなかった、性加害は当然許されないことだし、
松尾さんの話も正論、でも……と、Jやジュリー社長の名前をメディアで口にすること自体を問題視し、
マネージメントの中途解約を切り出した。いわば不敬罪による一発退場である。

無論ぼくは納得できない。その場で逆に提案をした。
SCは時代の声に耳を澄まし、対症療法ではなく体質改善を図っていくべきでは。
具体的にはJに依存せずに済むよう、自社の新しい才能育成を強化すればと。
同時にJに対しても提案したいことがあるので、ジュリー社長とつないでくれるよう請った。
だが周水社長が首を縦に振ることはなかった。
涙を流しながら解約の弁をくり返す彼に、ティッシュを差し出すぼくまでもらい泣きしたのは
一生忘れられないだろう。

ぼくは周水くんも守りたかった。それでも彼の主張は変わらず、
これから山下夫妻の意向を確認する、それをふまえて来週以降もう一度会いましょうと紳士的に言った。
その場で達郎さんに電話したい衝動を必死で抑えながら、ぼくは社長の発言を尊重して、
メールを含む夫妻への直接の連絡は一切控えた。

■山下家、小杉家、藤島家は「義理人情」
6月2日、SCオフィスで再会した周水社長は、ぼくの契約の中途終了に
山下夫妻が〈賛成〉であることを告げた。
RKBラジオ等での発言はいかにも松尾らしく正論でもあるが、
これまでの山下家・小杉家・藤島家のつきあいの歴史を考えると、
SCに松尾が在籍し続けるのを認めるのは難しい。
なぜなら、三家のつきあいはビジネスではなく「義理人情」なのだから、ということだった。