そもそもなぜ安倍氏の神社を作ろうと思ったのか。「安倍さんにはやりたいことがまだあったはずです。無念だったでしょう。少しでも鎮めてあげたい。
鎮魂なんです」と佐藤氏。2人は2006年からの付き合い。拉致問題の会合で知り合い、同じ山口県人という共通点もあった。佐藤氏が本を出版した際は安倍氏が推薦の言葉を書くなど交流を深めてきた。
「私は55歳で勤めていた警察を辞めて、その後、資格を取って宮司になりました。80歳で息子に宮司を譲って、山が好きだったので長野に移住しました。そうしたら安倍さんが亡くなった。ほっとけないからやむにやまれず私費で神社を建てました。売名行為でもないし、金集めでもないのです」(同)
インスピレーションとなったのは台湾にできた安倍氏の銅像だ。「台湾にあるのに、どうして日本にないのか」と疑問に思い、まずは30センチほどの安倍氏が手を合わせる像を造った。“神像”神社たるゆえんだ。
「200万円ほどかかりました。像のイメージは安倍さんが硫黄島に行った時の写真です。写真は、回収されていない日本人の遺骨への祈りの様子ですが、像には安倍さんの願いでもある世界を豊かに美しく平和にしたいという思いを込めました」(同)
もっとも、この像だけが佐藤氏の構想ではないという。さらにスケールの大きな話があった。
「来年の命日までに安倍さんの等身大の立像を建てるのが夢です。天に向かって拳を突き上げ、左手は腰に。台座には『安倍晋三死すとも言論の自由は死せず』という文字を書きたい。スーパーマン的なイメージです。力強く言論の自由を叫んでほしい。あの事件も言論の自由を阻害したから許せない」(同)
大きさは台座を入れて2~3メートルを想定。神社の隣に置きたいという。「費用は約2000万円です。参拝に来てくださる方から寄付が集まればと思っています。今ある小さい像はご神体としてしまう予定です。立像が完成したら(妻の)昭恵さんにも来てもらいたい」(同)。ちなみに、昭恵さんには神社設立について3回手紙を送っているが、返事はまだないという。
「来年に立像ができるというより、できることを夢見ているという段階です。もし山口県に銅像が建つなら僕は建てませんよ。でも建たないから、ここに建てるしかない。そうじゃないと銅像がすでにある台湾に対して恥ずかしいじゃないですか」(同)
死してもなお安倍氏はさまざまな評価をされているが、「死者にムチを打たない世の中であってほしい」と佐藤氏はポツリ。8日には除幕式や慰霊祭を行う予定だ。近い将来、信州の山中に安倍氏のスーパーマン像が建つかもしれない。
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