2022年イグノーベル賞が発表! 今年注目された10の奇抜な研究とは?

トカゲの尻尾切りに代表されるように、一部の動物たちは自らの体の一部を切り離して、逃げる戦略を採用しています。

サソリの一種である(Ananteris balzani)もまた、尻尾の部分を犠牲にすることが知られています。

しかしサソリの尻尾はトカゲの尻尾とは異なり、肛門を含む消化管の後ろ部分(メタソーマ)を含んでおり、尻尾切りによって二度と排便することができなくなってしまいます。

そのため尻尾切りから数か月後、サソリは極度の便秘によって死亡する運命にあります。

ただこれまで、尻尾切りが行われたサソリの歩行能力については、詳しく調べられることはありませんでした。

そこで研究者たちは154匹のサソリを対象に、尻尾が切られた後の運動能力を調査することにしました。

結果、特に影響がないことが判明。

研究者たちは、尻尾と一緒に肛門を失ったサソリたちは便秘による避けられない死に屈する前に、交尾を行って子孫を残すことができると述べています。
https://nazology.net/archives/115053