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ツイッターで刑事裁判の法廷音声を中継、被告人質問でのやりとりを350人以上聴く…岡山地裁

岡山地裁で5日に行われた刑事裁判の法廷内の音声が、ツイッターの音声会話機能「スペース」を使って、無許可でネット中継されていたことが、地裁への取材でわかった。裁判所の許可を得ずに法廷内のやり取りを放送することは刑事訴訟規則で禁止されており、県警に相談するという。

 地裁によると、配信されていたのは、運転免許証を偽造してレンタカーを借りたとして有印公文書偽造などの罪に問われた被告の男(29)の初公判。同日午後4時45分頃、外部の指摘を受け、地裁職員が確認したところ、実際の法廷内のやりとりであることが判明した。公判は同4時から開かれ、少なくとも被告人質問での弁護人と男の会話が配信されていたという。

 法廷には複数の傍聴人がいたが、誰が中継していたか不明。職員が裁判長に知らせたが、公判は中断せず、中継されたまま同5時5分頃に終了した。一時は350人以上が中継を聴いていたという。地裁は「裁判に対する信頼を揺るがしかねず、厳格に対処したい」としている。