ビリビリ動画はユーザーがAI合成の素材を利用した動画を投稿した場合、自動で注意を促す文章を表示させる機能を正式に実装した。
ユーザー側がこの注意文を非表示することはできない。

ビリビリがユーザー側へ見える形でこのような機能を実装するのは今回が初となる。
この機能は以前からビリビリの運営公式より告知されたものであったが、正式実装自体はされていなかった。

2022年の半ば頃から、中国国内では立て続けに多種多様なAIが正式リリースされ話題となっている。

7月に発表された音声合成AIの《VITS》を皮切りに、
8月にはテンセントQQ内のAIモデル開発グループ「圣希娜卡纳魔导议会」が歌唱合成AIの《So-VITS-SVC》を発表し
日本でも11月頃からVITSを誰でも気軽にGUIで操作できるソフトウェア《MoeGoe》と共に話題になった。

9月にはインターネット検索エンジン大手の百度(バイドゥ)が水墨画生成AI《文心・一格》(ウェンシン・イーグァ)を正式リリースした。
そして、11月にOpenAI社からChatGPTが正式リリースされると、直後からChatGPTの活用法を模索する動画の投稿が急激に増加、
一時はビリビリのトップページをChatGPTが埋め尽くすような状態になった。
これを受け中国政府はChatGPTへの強力な検閲を行なったものの、現在でもUP主(動画制作者)の投稿頻度は全く衰えていない。

ビリビリは公式の発言で、「《AI顔変換》が他者の権利を侵害、またはユーザーへ不要な誤解を与えるのを防ぐために、
同社サービス利用規定のオンラインビデオ関連の管理規約及び法規への遵守を要求する。」と発表

このため、当該機能の正式実装後、AIを使って製作された疑いのある動画の上部には、
「この動画はAI技術を使って合成した素材を使っている疑いがありますので、慎重に真偽を甄別(けんべつ)してください」というタグと注意文が表示される。

同社は、「AI技術を用いて制作された疑いのある動画やその内容が広く議論され注目されており、ユーザーが既にそういった動画を投稿していことを確認した」としている
人々の予測を超える速度で進化するAIに対して、ビリビリが今後どのような動きを見せるかに注目が集まっている。

日本語翻訳:ケ 晟鉉
各种协力:水中玥

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