岡山県赤磐市は10日、同市の特別養護老人ホームで従業員が通常以上の速さで車いすを押し入所者を転落させるなどの虐待があったとして、施設を運営する社会福祉法人「まごころ」(同市)に新規利用者の受け入れを8月1日から半年間停止させる行政処分を出した。

市によると、特別養護老人ホーム「まごころの里 赤磐」では身体的虐待の他、トイレ介助の際に「自分で行けるじゃろ」「お金を出せ」と言うなどの心理的虐待やネグレクトが入所者8人に対し計17件あった。

虐待には従業員4人が関与していた。市への通報で発覚した4月まで、少なくとも1年以上前から続いていたという。

法人の担当者は「認識が甘かった。管理体制を再構築し二度とこのようなことがないようにしていく」としている。

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