プリンターは延々と英文をはき出した 名古屋港にサイバー攻撃

 日本を代表する貿易港の名古屋港で3日にわたり、コンテナの搬出入が停止した。原因はサイバー攻撃とみられるランサムウェア(身代金ウイルス)への感染で、港の被害は日本初という。港湾は法で定める「重要なインフラ」に含まれず、物流を支える港をどう守るか、課題が浮かぶ。

【写真】飛島ふ頭周辺で渋滞するトレーラー=2023年7月5日午後2時1分、愛知県飛島村、良永うめか撮影

 発生から1週間。貨物の搬出入を管理する名古屋港運協会(名古屋市)への取材で状況が分かってきた。

 4日午前6時半ごろ、名古屋港の飛島ふ頭(愛知県飛島村)。ゲートの入り口で、数台のトレーラーが受け付けできず、とどまっていた。トレーラー側にある専用端末やゲート側の読み取り機が反応しなかった。

 約1時間後。別の埠頭(ふとう)にあるターミナル事務所では、プリンターから次々と紙が吐き出されていた。いずれも冒頭に「LockBit Black Ransomware」の文字。英文で「データが盗まれ、暗号化されている。復元したければこのURLにアクセスしろ」という趣旨が書かれていた。紙は10...

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https://news.yahoo.co.jp/articles/7cfe6b31ba9d84f86edb053e6a59daec5d2d6c1c