「飲酒運転は二度としない」誓った男が飲酒死亡ひき逃げ きっかけは交際相手の『花嫁衣裳』福島

7/10(月) 12:04配信

今年4月、酒を飲んだ状態で車を運転し、原付バイクを運転していた男性をはねて死亡させたうえ、その場から逃げたとされる男の初公判が、7月6日に福島地裁で開かれた。

男は、過去にも飲酒運転で事故を起こし「飲酒運転は二度としない」と両親に約束していた。なぜ男は飲酒運転を繰り返したのか。そこには、交際相手との「花嫁衣装」をめぐるトラブルがあったことが法廷で明らかにされた。

■携帯に届いた写真 そこには“花嫁衣裳”を着た彼女が

福島県会津若松市の無職・栗城裕(くりき・ひろし)被告(35)は今年4月16日の未明、酒を飲んだ状態でワゴン車を運転。福島市の国道114号で新聞配達中の男性(当時76)が運転する原付バイクと衝突して男性を死亡させたにもかかわらず、逃走したとして、過失運転致死と道路交通法違反の罪に問われている。

初公判で栗城被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

その後の検察官の冒頭陳述と、検察官と弁護人の双方からの被告人質問で、事件の詳しい経緯が明らかにされた。

栗城被告は職を転々としたあと、土木建設会社に勤務し、事件当時は南相馬市にある会社の寮に住んでいた。被告は、福島市内のパブで働くフィリピン人女性と交際していて、結婚を控えていた。仕事の合間を見てはワゴン車を運転し、女性が働くパブを訪れ、女性と会っていた。

事件の数時間前にあたる4月15日午後10時すぎ、被告の携帯電話に交際相手の女性から、写真付きのメッセージが送られてきた。その写真に写っていた女性は「和風衣装」を着ていた。2人の結婚式で着てもらうため、被告が女性にプレゼントしたものだった。被告は女性に、接客の時にはその衣装を着ないよう注意していたため、その写真を見ていらつき、一言言いたい気持ちになった。

■パブで彼女と口論「イライラ抑えきれず…」

被告は午後10時半ごろ、南相馬市の寮からワゴン車を運転し、交際相手が働く福島市内のパブに向かった。コインパーキングに車を停め、午後11時40分ごろからパブでアルコール度数25度の焼酎をロックで2杯(約480ミリリットル)飲んだ。

被告は店内で交際相手の女性と和風衣装の件や今後について話したが、口喧嘩となってしまい、解決できないまま、16日午前2時半ごろに店を出た。被告の証言によると、この時は「酒に酔っていると言うほど感じなかった」という。

被告はコインパーキングに停めたワゴン車に乗り込み車を走らせた。被告にはホテルに宿泊するくらいの所持金はあった。車を運転した理由について、弁護士から問われると「交際相手の女性が近くを通るかもしれないと思った。顔も見たくなかった。イライラが抑えきれなかった」と答えた。

午前3時ごろ、被告の運転するワゴン車は時速70~80キロで、福島市内の国道114号のトンネルに差しかかった。被告はいつも、福島市と南相馬市を行き来する時、このトンネルを通っていた。しかしその日、被告はトンネルの壁に取りつけられた器具が気になり、わき見をした。そのままトンネルを出ると、前方約11メートルを走る原付バイクに気がつき、急ブレーキをかけたが間に合わずバイクと衝突した。

※以下ソース※
https://news.yahoo.co.jp/articles/2886dbee8072b45b0426f6ec3f1c44d13bd681c8?page=2