オス同士の絆を結んでいました。

マウンティングとは自身の優位性を示す動物の習性のことで、サルの場合は他のサルの尻に乗って交尾の姿勢をとり有意の有意を示します。

こうして群れの序列の上下をはっきりさせることで無用な争いを避けるのです。

ただこれまでずっと多くの研究者たちは、マウンティングの交尾に似た姿勢は単なる真似だと考えていましたが、どうもそうではなかったようです。

英国のインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL)で行われた研究により、野生のアカゲサルでは、マウンティングの際にオス同士で性的行動を行うことが一般的であることがわかり、ときには肛門への挿入と射精を伴っていることも示されました。

またマウンティングは従来、自分の優位を示すための行動だと考えられていましたが、アカゲザルにおいてマウンティングは個体の優劣に関係なく起きていることが判明。

さらにマウンティングにはオス同士の絆を深め合う同盟協定のような機能を持っており、争いが起きた時にはマウンティングをした相手を助ける確率が大幅に高くなっていました。