近畿大は13日、奈良キャンパス(奈良市中町)に所属している学生と教職員ら計3549件のユーザー名(氏名など)とメールアドレスが流出したと発表した。個人情報などが違法にやり取りされる匿名性の高い闇サイト「ダークウェブ」に公開されたという。13日時点で悪用された報告は無い。

 近大によると、10日午後6時ごろ、ITセキュリティー対策に当たっていたIT業務関連の会社から、「ダークウェブに奈良キャンパス利用者の情報が公開されている」と連絡があり発覚した。

 近大は利用者にパスワードを変更するよう注意喚起した上で、アカウント情報を管理しているシステムにアクセス制限をかける措置を講じた。サイバー攻撃があったか否かなど、流出の経路や原因を調査している。

 同大は「ご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げる。原因の究明と再発防止に努める」とコメントした。

https://mainichi.jp/articles/20230713/k00/00m/040/283000c