規格適合していない自転車用ヘルメットがネット通販で多数流通「性能が低い」と注意喚起

[2023年7月12日17時44分]
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国民生活センターは12日、大手インターネット通販サイトで購入できる自転車用ヘルメットについて、国内外の規格に適合していない商品が数多く流通しており「衝撃吸収性などで性能が低い」と注意喚起した。4月からは全自転車利用者にヘルメット着用の努力義務が課されている。

センターによると、現在国内で自転車用ヘルメットの安全性に関する公的な規格や基準はないが、製品安全協会が定める任意規格「SG基準」に対応したマークや、欧州の規格に適合していることを示す「CEマーク」がある。
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センターが、通販サイトで販売されていた安全性に関するマーク表示のないヘルメット9商品を購入して実験したところ、衝撃吸収性においては、全ての商品がSG基準を満たしていなかった。センターは「適合マークのあるものを選ぶように」と呼びかけた。

改正道交法では、7月から最高速度20キロ以下などの条件を満たす電動キックボードなどの乗り物を「特定小型原動機付き自転車」として分類し、ヘルメットの着用を努力義務としている。(共同)

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