「日曜日の夜にようやく読んだら、結構面白いんですよ。夜12時を回ってからもう一回読んでみたら、やっぱり面白い。でも悩んだ結果、心を鬼にして、“つまんない”って言おうと決めました。大体、企画書を出されたときに、僕は『名作を生み出した多くの映画監督が、最後にもう一度と作った映画に成功は1本もないですよ』と言っているんです」

「そんなことを思い出しながら会社に向かう車で一生懸命“つまんないです”の言い方の練習をして、心を強くして彼のアトリエに向かう。今日はだまされちゃだめだ。俺の青春を取り戻さなきゃいけないんだ!って。そして彼のアトリエのドアを開けようとしたら、向こうから開いたんですよ」


「待ってたんですよ!そしてひと言、『コーヒー飲む?』って。ミヤさんがコーヒーをいれている間、『コーヒー飲む?』って言葉を翻訳しちゃったんです。『どうしても作りたい。失敗するかもしれないけれど、機会を与えてほしい。そして手伝ってほしい』ってね。そしてミヤさんがコーヒーを持って現れて、僕の前に置いた瞬間。僕は『やりますか』って言ったんです」



あの宮崎駿がビビりながらコーヒー飲む?って気を遣ってるのも面白いし、鈴木敏夫がつまらないって言おうと思いつつも最終的に載ってしまうのも面白い
もうこの二人の映画作った方が良いだろ