2022年度税収は過去最高… なぜ実体経済と乖離しているのか 田村秀男
https://www.sankei.com/article/20230717-6TJ7JV6VQBHSZA5UAVIJKBLAVI/?outputType=theme_weekly-fuji

メディア各社の世論調査では支持率の低下が続く岸田文雄政権だが、こと経済に関しては追い風が吹きまくっている。中でも税収の増加はすさまじい。

財務省発表の2022年度の国の一般会計決算では、税収が前年度に比べ6%増の71兆1373億円で3年連続過去最高を記録した。同年度当初予算で計上の65・2兆円、今年度当初予算の69・4兆円を大きく上回る。

景気がよく、われわれ一般の懐具合がよくなるときに、税の自然増収が起き、民間も政府も共にハッピーとなるというのが、真っ当な国民経済だ。例えば米国の場合、2021年までの25年間で税収は1・85倍、国内総生産(GDP)は1・88倍とほぼ同じペースで増えた。わが国はどうか。