https://digital.asahi.com/articles/ASQCJ5DC0QCHULBH001.html

NASAのアルテミス計画の新型ロケット打ち上げ、月へ宇宙船を分離

米航空宇宙局(NASA)は、再び人類の月面着陸をめざす「アルテミス計画」の第1弾「アルテミス1」として、新型ロケットSLSを、米東部時間16日午前1時47分(日本時間16日午後3時47分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。約8分後、宇宙船オリオンがSLSから分離され、月に向かった。

 月面着陸は2年後の予定で、アポロ計画以来、半世紀ぶりとなる。月の資源開発などを進めるという。打ち上げ後の記者会見で、ビル・ネルソン長官は「今夜見たものはAプラスだ。この日を迎えたことは遺産であり、私たちが月や火星の探査をするまで続いていくだろう」と述べた。

 NASAによると、オリオンは無人での試験飛行で、SLSから分離された後、太陽光パネルを広げて月をめざす。打ち上げから6日目には月まで約100キロメートルに接近して月の周回軌道に入る。210万キロメートルの距離を25日と11時間36分かけて飛び、米東部時間12月11日昼ごろに、太平洋に着水する。