毎年、財務省では「国民負担率」を公表しています。国民負担率とは、「国民がどのぐらい税金(社会保障も含む)を負担しているのか」を示す指標のことです。2023年2月21日、財務省が公式サイトにて公表した「令和5年度の国民負担率(見通し)」では46.8%です。46.8%という国民負担率は、江戸時代の農民の税負担である五公五民と比べると、あまり変わりがありません。しかし、江戸時代初期の税負担が四公六民であったことと比較すると、現在の国民にのしかかる税負担のほうが重いのです。

さらに、2023年度の国民負担に財政赤字を加味した「潜在的な国民負担率(見通し)」は53.9%です。50%を超えているため、江戸時代の農民が背負っていた税負担よりも、現在の国民のほうが収入に対して税を負担する割合が大きいと言えるでしょう。

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