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バングラデシュで私が驚いたことがもう一つあります。
実際に訪れてみるまで私は、バングラデシュはとても貧しいから、人々はみんな、ひもじい思いをしているんだろうなと思っていました。
ところが、実際はまったく違っていました。バングラデシュの人々は、毎日、大盛りのカレーをたらふく食べているのです。日本人が食べる米の量は1人年間約50kgですが、彼らは180kg以上も食べています。
ただし、そのカレーには、具が何も入っていませんでした。塩と香辛料だけでつくった、いわば「素のカレー」です。電気が通っていないので冷蔵庫がなく、肉、魚、野菜などの具を入れられないのです。
そのせいでバングラデシュの人々は、極度の栄養不足に陥っていました。たとえば暗くなると極端に視力が落ち、夜にケガをする人がたくさんいます。これはビタミンAが欠乏しているからです。子供たちの成長も悪く、病気にもなりやすい。
実はこういったことは、バングラデシュに限らず多くの貧しい国々で共通して見られる現象です。彼らにとっての困難は「ひもじさ」ではなく、「栄養不足」なのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15f2a327d7c1172a8db940d70462850a274ac095?page=2