培養したのは、青葉容疑者の腰回りにある8平方センチの「生きている皮膚」。当時着けていたウエストポーチのひも部分とみられる。専門業者に委託して培養表皮シート(縦8センチ、横10センチ)を計150~200枚、2カ月間かけて調達。体表面の約20%ずつ、人工真皮の上にシートを貼る移植手術を5回行った。医療チームは感染症対策として毎日2~3時間、生理食塩水で体を洗浄した。


 青葉容疑者が重篤な状態を脱したのは9月上旬。11月中旬に再び京都市内の病院に転院した後も、皮膚を定着させる手術を担った。計12回の手術が終わったのは今年1月下旬だった。