韓国Samsung Electronicsは7月19日、GPU向けメモリの最新規格「GDDR7 DRAM」の開発を完了したと明らかにした。今年中に主要顧客に検証用として納入され、グラフィックス市場における技術的リーダーシップを牽引していくとしている。

2022年に同社が開発したGDDR6メモリの後継にあたる規格。GDDR7ではGDDR6が備えていた1.1 TBpsの1.4倍にあたる1.5TBpsという驚異的な帯域幅を実現したとしており、ピン当たりの速度は最大32Gbpsへと向上。信号方式が前世代のNon Return to Zero (NRZ)からPulse Amplitude Modulation (PAM3)へと変更されたことで高速化が行われ、同じシグナリングサイクルで50%多いデータを転送できるという。

また、GDDR6よりも電力効率が最大20%も高められた点もポイント。ラップトップなど電力効率にシビアな環境向けに、低電圧動作モデルも用意するという。さらに発熱を低減するべく、ICアーキテクチャの最適化やパッケージ材料へのエポキシモールディングコンパウンドを採用し、熱抵抗を最大70%も削減。高速動作中でも安定した製品性能を備えたとしている。

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