インドの最新の国勢調査データによれば、2001年時点の国の人口は10億3千万人、2011年時点では12億1千万人でした。しかし、国連の2022年世界人口展望(WPP)レポートでは、それぞれ10億8千万人と12億6千万人とされています。さらに、インドの国家家族保健調査によると、2017年から2019年の間の出生率は1.99であり、これに対してWPPの推定は2.16でした。

1974年のブカレストで行われた国連人口会議では、当時のインドの保健および家族計画大臣であったカラン・シンは有名な言葉を残しました。「発展こそ最良の避妊法である」と。所得が一人当たりの出生率と直接的に相関しているという考え方が一般的ですが、出生率の低下は主に健康と教育の向上、および避妊具の普及によって引き起こされています。この傾向はインドでも明らかであり、出生率は乳児死亡率の低下や教育水準の向上と共に急速に減少しています。

過去の国勢調査以降、インドの発展指標は著しく改善しています。2011年から2021年までに、乳児死亡率は1,000人の生きた出産あたりの死亡数が44から27に減少しました。中等教育の総進学率は66%から78%に上昇し、20歳以上の成人の平均学年数は5.8から7.2年に増加しました。避妊普及率も2013年から2015年にかけては54%だったものが、2017年から2019年にかけては67%に急増しました。その結果、2024年にはインドの出生率は1.6〜1.7に低下し、人口は13億7千万から13億9千万人の範囲になる可能性があります。これに対して国連の予測は14億4千万人です。

https://www.japantimes.co.jp/opinion/2023/06/04/commentary/world-commentary/china-india-populations/