マイナンバーが別人の障害者手帳の情報とひもづけられた問題で、新たに鳥取市でも100件以上の誤登録があることがわかった。政府の個人情報保護委員会が19日の会合で明らかにした。同様のミスが確認されたのは静岡県、宮崎県に次いで3例目で、今後さらに広がる可能性がある。

 同市によると6月下旬、マイナンバーカードの政府サイト「マイナポータル」について、「自分のものではない手帳の情報がある」との連絡があった。手帳の業務が鳥取県から市に移管され、手帳番号に重複が生じたことなどがミスにつながったとみられるという。全体の件数は調査中だが、「100件以上」に上るという。

 同委員会は「誤登録を防止するために必要な確認手順または運用に不備があった」としている。

 障害者手帳に別人のマイナンバーがひもづけられるミスは、静岡県で62件、宮崎県でも2336人分が判明している。(中村靖三郎)