このような中、7月5日、ビッグモーターは第三者の弁護士等によって構成される「特別調査委員会」による厳正な調査結果を受け、保険金請求において不適切な行為があったことを認めた。今年1月末に設置されていた「特別調査委員会」が企業として不正行為を認定したことになる。

取材を続ける中で、ビッグモーターのこれまでの悪事が国会で取り上げられていたことも新たにわかった。『FRIDAY』で掲載された後の5月25日、「第211回国会衆議院消費者問題に関する特別委員会」で質問に立ったのは、日本維新の会所属の岬まき議員だ。

同議員の質問に出てきた具体的事例の要旨をまとめるとこうなる。

① あるお客様が中古車を購入する際、車高が低くなっていると感じて、販売担当者にノーマルサスペンションであるかを確認してから契約をした。しかし、実際にはノーマルではなく改造されていた。お客様としてはノーマルサスペンションを希望していたため、戻してほしいと訴えたが、販売店の担当者は上司に、「(改造されたサスペンションについて)お客様は納得して購入をされていた」と報告をしていたことがわかった。

② 高級タイヤに取り替えたとウソをついて安価なタイヤを使い、その差額を利益にしていたこと、お客様のタイヤにねじを突き立て、パンクをわざとさせた上で工賃を請求していたことなどの実態も判明した。

③ 車検においても不正があり、特別な資格をもった人が車検に関わる必要があるにもかかわらず、無資格の整備士が車検を行っていたことも判明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a7c90b1b978ad517144fbce23432f248ed23b090