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週に3〜4回風俗店に通っていた「素人童貞」が新宿・ゴールデン街では急にモテ出した不可思議…アイドル、セクシー嬢からOLまで

いわゆる「非モテ」男性が、突然モテるようになる理由は何だろうか。お金か、地位か、いろいろときっかけはあるだろう。

 今回、輝かしい「モテ」の成功体験を語ってもらうのは、作家の山下素童氏だ。7/26に出版される『彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった』(集英社)でも、その羨ましいほどのモテっぷりを存分に語っている。

 しかしかつての山下氏は、モテない素人童貞だった。20代のうちは、週に3〜4回も風俗店に通っていたという。そんな同氏は、どのようにしてモテるようになったのか。プレミアム特集「モテの超心理学」第2回ーー。

30歳、風俗ブロガー、元素人童貞が急にモテ出した不可思議
 30歳。定職なし。性風俗店で童貞を喪失した、元素人童貞。肩書きがあるとすれば、風俗ブロガー。似てる芸能人は、やくみつる。

 そんな人間がモテを語るなんてお門違いと思われるに違いない。しかし、現実として30歳になったら急にモテてしまった。

 定職もなければ夢も希望もないし、モテ指南の文章を書いて金を稼ごうという気もないので、どうしてモテたのか、包み隠すことなくできるだけ正直に書き記そうと思う。正直に話す分だけ、誰でも使えるハウツーみたいな話にはならないので参考にはなりづらいかもしれない。でも、知っておいて損はない話だとは思う。

週に3〜4回風俗に行く素人童貞の風俗ブロガーから、ゴールデン街のバーテン+作家の道へ
 さて、20代の頃の僕は素人童貞の風俗ブロガーだった。週に3〜4回は性風俗店で遊び、そこで経験した面白かったエピソードをはてなブログに投稿し続ける生活を送っていた。そしたら、25歳のときに急に出版社の編集者から「ブログを本にしませんか?」とTwitterのDMが届き、『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』(文友舎)という風俗エッセイ本を出版することになった。

 それからすぐ、その書籍を読んで感銘を受けてくれた集英社の編集者である稲葉さんという方から連絡が来て、新宿ゴールデン街という、カウンター数席だけの小さな飲み屋が300店舗ほど集う街でよく一緒に飲む仲になった。

 ある時、酔っぱらった会話の流れで稲葉さんから「集英社のWebサイトでゴールデン街をテーマに連載をやってみませんか」と提案され、連載を持たせてもらうことになった。それからは連載のネタ集めのために、ゴールデン街にある「月に吠える」という文壇バーで、週1でバーテンをしながら、ゴールデン街に関するノンフィクション小説のような文章を月に1話ずつ集英社のWebサイト上に発表していった。

 風俗レポなんかをずっと書いていた自分にできることは、舞台がゴールデン街になってもそんなに変わらなかった。ゴールデン街で出会った女性との性愛に関する文章ばかりを書き続けた。「抱いていい?」とボブカットの美女にいきなり誘われてデートをしたけど結局は抱いてもらえなかった話や、セクシー嬢から急にTwitterのDMが届いてゴールデン街で飲んでから自宅でセックスをした話、地下アイドルの女の子とサンリオのシナモロールのぬいぐるみを使ってセックスをした話などを、集英社のWebサイト上にアップし続けた。

 すると、徐々に変化が起きた。「月に吠える」という文壇バーでバーテンをしている時に、やたらと女性客がやってくるようになったのだ。時には、すべての席が女性で埋まることもあった。