「やっと来た!」 3年ぶりスクの水揚げに安堵 沖縄・南城市の奥武島

 旧暦6月1日の18日、沖縄県南城市玉城の奥武島でスク(アイゴの稚魚)が3年ぶりに揚がった。
この日の水揚げ量は約130キロと少なかったが、久しぶりの水揚げとあって漁師はほっとした表情を浮かべた。

 この日、早朝から漁に出ていた船2隻が午後4時前、銀色に光るスクを積んで港に戻った。
スク漁は旧暦6月1日と7月1日の前後数日に限られ、漁師らの間で「海のボーナス」とも呼ばれる。

 同市奥武島漁業組合の嶺井藤夫組合長は「大漁のときは1トンくらいあるので全然少ないが、全くないよりはいい」と安堵(あんど)した。

 漁師の新垣隆也さん(39)は「きょうのスクは草(藻)を食べていて苦みがあるので店で唐揚げにする」と話していた。(南部報道部・榮門琴音)

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3年ぶりに取れたスクを水揚げする漁師=18日午後4時前、南城市玉城・奥武漁港(古謝克公撮影)