“ゴミ屋敷”と化した

 特にこの1年、田村一家には目に見えるほど不穏な空気が漂い始めたそうだ。別の住民が言うには、

「お医者さんであるお父さんが早朝5時くらいに帰ってきたと思ったら、ものの10分くらいですぐ出て行ったり、あまり家に寄り付かなくなった。帰ってきてガレージに車停めても降りてこず、車内でカップラーメンを食べていることもありましたね。帰宅したと思ったら、外にキャンプなどで使うような折りたたみ椅子を広げて、そこで5、6時間も座ったままコーヒーを飲み、再び車で出かけてしまうこともあったんです」

 家の中に入るのをためらっていたように見えたそうだが、そもそも物理的な理由もあったようである。

「お父さんや娘さんが逮捕された当日の朝、警察官が20人近くやってきたのですが、玄関の扉を開けた途端、中に段ボール箱などが山積みになっているのが見えました。そのままでは前に進めない状態で、警官たちが“荷物をどかさないと進めないぞ”と言って、段ボ―ル箱を手作業でどけていました」(先の住民)

 一見、しゃれた造りの邸宅もふたを開ければ“ゴミ屋敷”と化していたというのだ。それは一体、一家のどのような心理状態を示しているのか――7月27日発売の「週刊新潮」では、瑠奈容疑者が取り調べで話している“驚きの供述”などと併せて詳報する。