覚醒剤計8億円分密輸未遂容疑 同じトルコからの便、日英の2人告発

トルコから覚醒剤計約14キロを密輸しようとしたとして、東京税関は、日本国籍の自営業の男(31)と英国籍の自称ジムトレーナーの男(24)を関税法違反の疑いで東京地検に告発し、25日に発表した。2人とも容疑を否認しているという。

東京税関によると、2人はそれぞれ、6月28日にトルコから同じ航空便で羽田空港(東京都大田区)に入国。覚醒剤約7キロずつ、計約14キロ(末端価格約8億6700万円相当)を密輸しようとした疑いがある。

 2人が手荷物として預けたキャリーケースは、一部が加工され、外装と本体の隙間に覚醒剤が隠されていた。税関職員がケースを不自然に感じて調べて発覚。2人は警視庁に引き渡されて現行犯逮捕され、覚醒剤取締法違反(密輸)などの罪で7月に起訴された。

 税関は、2人が同じ航空便に乗り、同じ方法で密輸を図っていることから、同じ密輸組織から依頼された可能性があるとみている。2人の間に面識はないとみられる。

 コロナ禍の行動制限が緩和された夏休みを控え、東京税関は「海外に行く人も増えると思うが、知らない人から報酬目的で荷物を預からないように気をつけて欲しい」と呼びかけている。

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