試合後、フルトンは、しばらくリングを去らなかった。
「なんのためにいるのかな。何かが気に食わないのか、またいちゃもんでもつけてくるのか」
 井上は、その態度を不審には思いつつも健闘を称えようと近づいた。
 しかし、無視された。
「最後まで“シカト”されていた(笑)。リング上で(声をかけにいったが)目も合わさない。じゃあ、もういいやと」
 控室で解説をしていた元WBA世界ミドル級スーパー王者、村田諒太の祝福を受けて話をしている途中にフルトンが近くを通りかかった。また無視しかけたが、村田が呼び止めると、近づいてきた。それでも「しょうがねえな」という態度で「ありがとう」と短く言っただけだという。
「ふざけんなよ、ですよ」



新チャンプ井上尚弥が明かす劇的TKO秘話…「フルトンには最後まで“シカト”された」
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