高級車に憧れて…新卒でいきなり遠洋漁船が急増 「頑張れば稼げる」

 カツオやマグロの遠洋漁船の基地がある宮城県気仙沼市で、異変が起きている。長期間、海の上で生活を送るのに、新卒でいきなり船の仕事を選ぶ若者が急増しているのだ。その数、前年度の4倍以上。いったいどういうことなのか。

同市の水産研修センターで3月中旬、遠洋マグロ船に応募した阿部類さん(20)が、70代の元漁労長から、船で必須のロープワークを習っていた。

 岩手県立宮古水産高校の専攻科を出たばかり。幼い頃から漁師になるのが夢だった。テレビでマグロ船の仕事を見て、世界中で巨大な魚を釣り上げる格好良さにひかれた。

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 待遇の良さも魅力だった。先に船に乗った先輩は、高級外車をローンで買ってドライブしている。「『楽な仕事ではない』とも聞いている。だが、頑張った分だけ報酬があるなら、飛び込む価値はある」

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