https://news.yahoo.co.jp/articles/2fd5e73b7ccc8832afdba57627ba5d85bb15bcca
「全国で300店舗以上を展開し、グループ全体の売り上げが7000億円を超えていましたが、今後はかなりの業績悪化が見込まれそうです。販売はもとより、整備依頼の客が激減したという声も聞きます。そうなると、展示車をオークションなどで流通させて現金化することになるでしょう」と業界関係者。

 中古車の主な流通は、買い取り専門店が買い取った車を中古車オークションに出品し、それを販売店が落札して客に販売する流れだ。

「オークションは全国各地で週に1回開催しています。大きい会場では1日で1万台以上の出展車があります。落札車は60%以上あるといわれています」とモータージャナリストの菰田潔氏。

 しかし、ビッグモーターのような大手は、このオークションを介さず、買取と販売の両方をおこなっている。

「そうすることで手数料や陸送料などのコストを抑えて利益を上げるのです。そのため、展示車がたくさん売れないと、多額の買取の資金が捻出できません。

 銀行融資がシビアになると、手持ちの車を損切り覚悟でオークションに出さなければならないのです」(前出・業界関係者)

 今後、ビッグモーターのダブついた展示車が中古車オークションに大量に流れてくることが予想されるが、エンドユーザーはビッグモーターからの車かどうか知る方法はない。ユーザーとしては心配だ。