国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長が、オーストラリア・ニュージーランド共催W杯から〝トンズラ〟したとして海外メディアから猛批判を浴びている。

 インファンティノ会長は大会開幕の20日から数日現地に滞在しただけで早々に離れ、25日にタヒチに向かったとされている。

 男子のカタールW杯では全試合に足を運ぶなど熱心だったが、女子との〝格差〟が注目を集める形に。しかも、大会前には男女平等を訴えて各国の放送局に高額な放映権料を強く要求していたことから、言っていることとやっていることが違うと非難が集中しているのだ。

 米誌「フォーブス」は「FIFA会長のジャンニ・インファンティーノは公の立場にいる者として、言行一致を真摯に受け止めるべきだ」と糾弾。「7月20日に開幕してから1週間も経たないうちに女子W杯から去るという彼の決断は、カタールで開催された前回の男子W杯での彼の行動と重ならない。これはまた、放送局からより良い金銭オファーを要求してことを含む大会前の彼の支持を損なうことになる」と厳しく指摘した。

 同誌は今大会の試合が白熱した展開で盛り上がりが高まっていると分析。その一例として「コロンビアはサッカー強豪国ドイツを破り、トーナメントに火をつけた」と強調する。しかしそうした盛り上がりにもかかわらず「何が起こっても、この男は船を操縦しているはずの時間にずっとその場にいなかったことになる」とインファンティノ会長の不在を批判した。

 インファンティノ会長は再び女子W杯の舞台に戻ってくるのか、その動向に注目が集まる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/301856f0788a40283bb5ebe213c3ed178a0c3168