https://news.yahoo.co.jp/articles/5128baf99304d4abeb5e056e0b52916cb8010ff0

「私たちファンは結局どうすべきだったのか…」ジャニーズファンが語る「私たちの贖罪」

Aさん(女):編集者。事務所の「箱推し」を経て、Jr.ユニット「少年忍者」ファン。
Bさん(女):メディア関係者。A.B.C-Zの戸塚祥太ファン。
Cさん(女):メディア関係者。嵐ファンを経てJr.ユニット「少年忍者」ファン。
Dさん(男):編集者。Hey!Say!JUMPファン。

注:本文中に実在の人物名が登場しますが、あくまでファンの方個人の見解・認識で、事実を記したものではありません。

◆続々と番組やCMが終わっています…

A タレントは被害者だということはみんな理解していて、タレントを責める人はほとんどいない一方で、続々と番組やCMが終わっていますよね。

B 確かに終わりそうですよね。だから結局、タレントが辛い状況になっちゃってるじゃん…というのも、しんどいです。

C 私の場合、嵐を育ててくれた人はジュリーさんなので、そういう意味ではジュリーさんの手腕や感覚を信じていたんですね。ジュリーさんの作るTOKIO、嵐、関ジャニ∞みたいな系譜はすごく好きで。でも、近年はその路線に面白みがなくなってきている気はするんです。

D イノッチはそういうタイプじゃないですもんね。一般世間の好感度が高いから、顔になる重要な存在だとは思うんですけど。

C 社会人として有能そうなイノッチとか風間君が重宝されてる印象があります。でもジャニーズ的なエッセンスを持っているかというと、正直感じられないので。

B 私、BBCの報道の段階では、ジャニーズ事務所はたぶんこれまで通り、何も言わず、何も対応せずにそのまま時間が過ぎるのを待って、逃げ切るなと思っていたんですよ。

そんな中、ジュリーさんが、顔出しで謝罪したこと自体、私の中では「ジャニーズは変わったな」と思って。もちろんSNSが発達したことで、ジャニーズへの批判が可視化され、対応を取らざるを得なかったというのはあるでしょうけど、ジュリーさんが社長じゃなかったら、ここまでやらなかっただろうなと。

ジュリーさんは、ジャニーさんとメリーさんが一線を退き、自身が経営を任されるようになってから、事務所の“闇”の部分をクリーンにしようと頑張っていたんじゃないかと思うところはあるんです。一般的に見たら、それではまだ足りないと思われるでしょうけど、昔に比べたら全然。

A ジャニーズと他事務所の男性アイドルが音楽番組で共演していたり、一緒に踊ったりする様子を見ると、衝撃ですもんね。

B それもあって、私はここ数年「ジャニーズも普通の事務所になってきたな」と思って。小山(慶一郎)や手越(祐也)、山P(山下智久)が、週刊誌報道をきっかけに謹慎処分を下されたときも、クリーンになったなと驚いたんですよ。でも、最大の闇であるジャニーさんの性加害にはやっぱり向き合っていなかった。ジュリーさんは、事務所をクリーンにしていくと覚悟を決めたんだったら、いつかはこの問題に向き合わなければいけないとは思っていました。
ジャニーさんへの批判が中途半端というか、行き場をなくしているのが、すごく嫌だなと…
A 今になって、私たちファンは結局どうすべきだったのかと思うんです。

C そうなんですよ。どうしていたら良かったのって。私は、ジャニーさんの性加害はどうしようもない構造の問題であって、オタクがどうにか解消できるものではない、でかすぎる問題だと思っていて。それで、考えないようにしていたし、逃げていたのかもしれないです。

1人のオタクがどうにかできることじゃないし、大勢のオタクを動かせるかというと、少なくともその力が自分にあるとも思っていなかったです。

何かやれたんじゃないかというと、定期的にネットなどで問題提起するとかしか考えられないですね。逆に何があったんだろう。ジャニオタがジャニタレを救う、あるいはジャニーズの性加害を止めるために何かできるんだろうかというのは私自身、知りたいところではあります。

B わかんないですよね。でも、こういってはあれですが…ジャニーさんが性加害していたからいけなかったんじゃんというところに尽きるんですよね。加害者であるジャニーさんが亡くなっているから、「ジャニオタも良くなかったんだ」みたいな風潮になっているし…。もちろん、自分自身良くなかったなと思うところはたくさんあるけど、ジャニーさんが亡くなっていることで、一番の加害者が蚊帳の外にされている感じがして